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創成30周年
記念事業
(2016)

中心的存在に頼らず、
自然発生的に
あちこちで芸術を
自由に楽しむ。

藤野ふるさと芸術村
創成30周年、
先輩から後輩へ受け渡される
軽やかなバトンワークがここに。

中心的存在に頼らず、
自然発生的に
あちこちで芸術を
自由に楽しむ。

藤野ふるさと芸術村
創成30周年、
先輩から後輩へ受け渡される
軽やかなバトンワークがここに。

藤野ふるさと芸術村30周年記念事業「ふじの・森からの創造展 -疎開画家の足跡と未来- 」
内容:ふるさと芸術村構想30周年を記念して、まちづくりセンターにて開催した記念展覧会。疎開芸術家が藤野に残した貴重な作品の展示に加え、藤野地域および藤野地域と関わりの深い周辺地域在住の芸術家の作品を多数展示した。長年にわたって藤野で暮らしている芸術家から近年移り住んできた若手芸術家まで、幅広い年代の芸術家が一体となって展覧会をつくりあげた。

1. アキノヨーコ
作品「禾 -nogi- Dome&Board」「禾 -nogi- Sugar Pot」
「禾 -nogi-」は「ガラス」と「木」のcombineをテーマとするアキノヨーコ(glass)と河内伯秋(wood)によるテーブルウェアブランド。食卓や住空間にあったらうれしい、素材を生かした、ちょっと特別なアイテムをご提案しています。1997年より相模原市緑区青根在住。

2. いしげしょうこ・石毛了一
作品「500年の森の夢」
わたしたちは藤野を拠点に森の再生活動をしています。木の皮をむいて、ゆっくり立ち枯れをさせ、1年後に乾燥した状態で伐採する「きらめ樹」という間伐をして、 森に光を入れ、草花が育ち、鳥や動物たちが帰ってくるのを願っています。間伐材を加工したり、自然体験会を開催して多くの方に広めようと活動しています。未来の子どもたちに、美しい恵みの森を残したいと思います。

3. 一條おろち/大蛇堂
作品「冬」
絵画、イラスト、葬儀看板、大判布のぼり、名刺印刷、空間デザイン、ご祝儀袋制作などを行っている。絵画のテーマは 「傍観と静寂」。ライフワークとして1日1枚イラストを描いており、現在約 2700枚。2036年には1万枚展を開催予定である。1982年、宮城県白石市生まれ。

4. 内田松里
作品「magic hour」
約 10年前、藤野への移住を考えていた頃、私はキセルの5枚目の CDアルバム「magic hour」のジャケットの絵を描くため、その音源を何度も何度も繰り返し聴いていました。「magic hour」とは日没15分ほどだけ体験できる美しい魔法の時間。真っ赤な夕日とそれを映す湖。日連大橋を渡りながら、最高に美しい藤野の“magic hour“をいつも心に染み込ませています。

5. 柿崎さえみ
作品「Room3」
2012年の春から藤野を拠点に制作活動を始めました。大学在学中より都内幼稚園などでワークショップを行い、子供とのコミニュケーションの場を多数経験しています。藤野のイベント 「サニーサイドウォーク」には2010年から参加。東京塾術大学日本画修士課程修了。

6. 角田侑右弐 (カクタユウジ)
作品「篠原写生(篠原の里) 2014. 9 、篠原写生 2015.9」
藤野に住んで10年、自然や生き物をテーマに遊び心あるキレイな作品をつくっていきたいと思っています。「chumart -チュマルト」という名前で陶芸や七宝などを組み合わせた作品をつくっています。東京都出身。セツ・モードセミナー卒。

7. 加藤世紀
作品「コラージュ」
藤野生まれ、藤野在住。日本美術家連盟会員。相模原芸術家協会会員。赫の会主催。 NHK多摩カレッジ講師。1999年トルコ、デールメンデレ町企画「加藤世紀展」。2014年相模原市議会長賞。

8. 蒲原雅人
作品「小鳥の鈴たち」
ここ藤野の四季折々に表情を変える里山に身をおきますと、さまざまな小鳥の声を聴き、愛らしいその姿を見ることができます。山と川と湖が織りなすハーモニーがその背景にはあるのですが、急ぎ足ではなく、ふと立ち止まることが自然の奏でる歌に気づく最善の方法だということを足もとの草や頬をなでる風が教えてくれます。

9. 合田純一/合田ミクサ
作品「刺し子アンティーク着物ジャケット」幸せの国ブータンにあやかり、日本伝統の着物で制作
作品「刺し子鶴モービル」藍染端切れと浴衣古布で制作
作品「刺し子ブランケット(祈り)」古布の二枚合わせ刺し子プランケット
※東日本大震災の復興への祈りを込めて6ヶ月かけ制作

10. 小林純子
作品「さまざまの あはれをこめて 梢ふく 風に秋知るみ 山邊の里」西行
作品「かたはらに 秋ぐさの花 かたるらく ほろびしものは なつかしきかな」若山牧水
藤野に在住して 18年になりました。書は漢字、かな、刻字、それぞれトップの師匠に恵まれ、早30年。漢字は上海万博の日本館の漢字揮蔓をされた中国書家に中国書法の指導を受けています。今回は、西行と牧水の二首を寸松庵風に仕上げました。

12. 清水勝
作品「青釉面取壺」
ロクロで挽き、カンナで面取しました。私の作陶はロクロ形成が主で花器やカップなど生活で使う雑器をつくっています。平成元年より藤野で暮らし、作陶しています。個展、教室展(勝窯陶房展)などを行っています。この自然豊かな藤野が大好きです。

13. 鈴木豪(通称:シャベルユンボ)
作品「儘(まんま)」
藤野にて「じゆう土木」 を主宰。16歳でとび職に入門し、その後のキャリアを支える土木・建築工事全般の技術のみならず、組織における身の処し方や腕一本で生きる力を身につける。19歳で幼少時代からの特技を生かしアートグラフィティの世界に本格的に飛び込み、日本のヒップホップカルチャーを絵画領域から牽引する。25歳で再び土木業の世界に戻り、技術をさらに磨く。28歳のとき藤野に移住。30歳で絵描きとして再デビューし、念願の個展をひらく。35歳でアートと土木におけるそれまでのキャリアを統合した「環境アート土木」 を起業し、地域に欠かせない存在として絶賛活躍中。1978年元日生まれ。八王子育ち。

14. Studio Y.E'S
作品「椅子」
Studio Y.E'S は地産材100%で家具をつくっています。山から直接運ばれてきた丸太から材を切り出しています。出来たモノには山からの風を運ばせましょう。きっと街に住む人々の生活の片隅で憩いの場をつくってくれることでしょう。ちょっと椅子に身体を預けて和んでいってください!

15. Studio fujino
作品「木の皿」
藤野の木を切り出し、数年かけてゆっくりと乾燥させ、一枚一枚丁寧に仕上げています。自然は豊かで多様性に満ちています。木も同じように多様な個性を秘めています。

16. 高橋禎彦
作品「花のような瓶」
まだ津久井町だった緑区青根に引っ越してきたのは1985年です。神奈川県庁から紹介してもらい、ここでガラス工房をはじめて30年以上になります。夏は午前中に仕事を済ませることを覚えてからは、とっても快適です。 なぜガラスかというと、音楽を聴きながらしててもよい仕事、という選択肢だったのを最近思い出しました。

17. 副島舎人
作品「みにつけていたいもの #1」「みにつけていたいもの #2」
幼少の頃から藤野で暮らしているので、同じ地域で活動する芸術家たちや野外芸術などがある環境はごく自然なことであり、とても大きな影響を受けている。私は人間を含めた自然へのコントラストになるようなものを表現したいと思って制作している。

18. 田中直子
作品「湖と蟹と人と」
テーマにした「伝説」という詩(会田綱雄)があります。そこに浮かび上がる画は私の中で不思議とこの地の数世代前の時代を想起させました。そして今も続いていく人間の生命の営み。自然の循環。 欲と物質に支配されがちな世情の今、この湖と蟹と人の原風景は霧の向こうから優しく深く語りかけているのです。

19. 塚本義之
作品「手編みのアクセサリー」
1972年12月1日生まれ。1995年~2007年、料理人。2009年~アクセサリーのつくり手として活動を開始。現在に至る。

20. 土ヶ端大介
作品「Boundary 〜The sky and the city 04〜」
2008年から藤野を拠点に「サニーサイドウォーク」「藤野ぐるっと陶器市」などで数々の作品を発表しています。また、日本だけにとどまらず、 アジア、ヨーロッパ、アメリカなどでの展示も積極的に行っています。東北芸術工科大学日本画修士課程修了。

21. 袴田和彦
作品「無題」
藤野がなんとなく気に入って10年弱。ニコニコしながらイベント会場でファインダーを覗いている姿を見かける人も多いのではないでしょうか。その写真は柔らかな明かりや温もりなど、生きてることを感じさせる一瞬と、その一瞬のあとを想像させてくれます。あるがままの藤野を写真という媒体で紹介し、ブランド化してくれた人の一人だと思います(※文章を頼まれたMから紹介させていただきました)。

22. 橋沼みわこ
作品「コクーン」
今までは、渋紙という、楮(コウゾ)からつくられた和紙に柿渋を塗って畑煙加工した洗える和紙を使ってきましたが、昨年から和紙仲間と原料からつくる和紙づくりを始めました。今回は藤野で育っていた楮を伐採し、蒸し、剥ぎ、雪晒しして叩いて梳いた「藤野和紙」で切り絵作品をつくりました。

23. 林正人
作品「道先案内人:ミミズク」
懐の深い山や富士山を源流とする川、藤野の自然をテーマに作陶をしています。豊かな自然は自分の想像力をさらにかきたてて、不思議な物の怪の世界へと連れて行ってくれます。月夜の晩に山から沸き立つ雲柱はそんな世界への入り口で、そこにいるミミズクは道先案内人です。さあ今宵はそんな夜となるでしょうか?

24. feebee
作品「観察者効果 家守」
世の中の現象を「生と死」や「循理」という視点から観察・考察し生き物として描く。生き物は世界中の幻想動物や神獣を用いることが多い。2016年10月にNYでグループ展に参加。著作部に画集 「The art of feebee」1と2の2冊がある。

25. 松山しげき
作品「チャフチャイルド」
98年よりフリーのイラストレーターとして、広告などのイラスト制作を手掛ける。2011年4月に東京で行われた個展「UNEASINESS」をきっかけに、よりコンセプチュアルな作品制作を行うため、アーティスト活動を開始し、現在は絵画作品だけではなくインスタレーションなども制作している。

26. 三谷浩
作品「日本の光」
水や光、人や石や木の佇まい、夜明け前の時間、水を含んだ空気、木漏れ日や風に揺れる草木を撮影しています。1969年愛知県生まれ。
シュタイナー学園をきっかけに藤野に移住する。

27. 三梨伸
作品「両側の丘の斜面」(1/10模型)
1990年、藤野の公共彫刻を名倉地区に設置。それを機に1994年「三梨アトリエ」を藤野に開設し、現在に至ります。展覧会、公共モニュメント、委託制作を中心に活動。ブラジルとの芸術文化交流団体「JBAC」日本代表。サンパウロ州立アフロブラジル美術館にて個展開催。ギャラリーKIKURA代表。

28. 三宅典子
作品「藤野の四季」「蛍」「餅つき」
藤野暮らし16年目。四季折々の自然や、ゆるやかな人の輪に囲まれた穏やかな生活がいつまでも続きますように。

29. 元橋充 / 木藝堂
作品「デスク」「小椅子」
藤野に引っ越してきて約6年になります。家具・木工に携わって約25年。これからも家具・木工を藤野の町で続けていきたいと思っています。生活を豊かにするモノをつくることを目標にしています。自分自身も豊かな自然と豊かな心で生活していきたいと願っています。

30. 山下勉
作品「裏庭のあじさい」「茶畠のある里」
藤野生まれ。戦後より旧津久井郡の小中学校の教員〜校長まで教育者として勤め上げる。疎開画家である佐藤敬さんの奥様でオベラ歌手の佐藤美子さんから歌を教わる。平成10年より「ふじのシニアコーラス」を結成し声合わせが続いている。また、中西利雄さんから絵を習い、昭和24年に「桑里会」を結成し、地域の有志と絵画を続けている。疎開画家が蒔いた種をつないでいる方のおひとり。

31. 行平柴乃
作品「イノリノモリ」
花人。俳人。花を買うのではなく、藤野の野山から花をいただき、生ける暮らしを始めて6年。華道家元の遠戚、池坊華道教授の祖母のもと、幼少より花に親しむ。嵯峨御流正教授取得後、花人河瀬敏郎に師事。イギリスに留学後、植物療法講師として花を生けるだけでなく活かすことを伝え、ハートガーデン協会を設立。

32. 横田宗隆(横田宗隆オルガン製作研究所)
作品「ボルタティーフオルガン」
ポルタティーフオルガンは、12〜15世紀ごろにヨーロッパで広く用いられていた古楽器。演奏者自身が職を操作することで音の強弱を変えることができ、大きなオルガンとは異なった独特の表現力を持つ。今回展示する楽器は、ツヴォレのアンリ・アルノーによる1440頃のラテン語の文献に基づき、横田宗隆が2014年に製作。

33. 加藤陽、加藤碧、仁木遥斗、戸谷優作、戸谷文音、戸谷日菜子(ゲスト参加)
作品「トラ」
こども絵画・造形教室「252studio」に通う小学校1~6年生までの6人が2ヶ月半かけて描いた大作です。いろいろな雑誌をコラージュして描きました。