「芸術とはなにか?」
1986年「藤野ふるさと芸術村構想」が提唱された。
1988年「藤野ふるさと芸術村メッセージ事業」が始まる。
やがて藤野は「芸術のまち」と呼ばれるようになっていった。
いつのまにか多くの芸術家が移り住み、
市民主導による多種多様で自由なカルチャーが形成されていく。
そこから派生するように、教育、農、食、まちづくり、福祉、経済、環境など
あらゆる分野において「藤野らしい」「藤野ならでは」の取り組みが生まれ続けた。
それらを俯瞰で眺めてみると、そこには美しい樹形が浮かび上がってくる。
どれもが個別の取り組みでありながら、
ひとつの巨大な生き物のように、有機的につながっているとわかるのだ。
その根底にあるのが、アートの存在だ。
ここでは、さまざまな形で「藤野ふるさと芸術村メッセージ事業」の歴史と「藤野の現在地」を掘り下げていこうと思う。
それはつまり、藤野というまちが独自の文化と空気を醸成し続けてきた理由を探っていくことでもあるだろう。
「源流」と「現在地」を知るための証言録を前に、今一度、問いを立てたい。
「芸術とはなにか?」
「アートがまちにもたらしたものは、果たしてなんなのだろう?」