1997 - 「きのこぷらんにんぐ」 発足

〈町から住民へ〉
96 年以降、秋の期間に集中されていたイベントも徐々に年間を通しての個々の活動へと分散されていく。また公式のポスターやチラシなどの製作が行われなくなり、アート情報が乏しい状況となっていた。

「きのこぷらんにんぐ」は今までの藤野アートスフィアで築いたネットワークをさらに強固なものにし、新たなコラボレーションや情報交換などにより、自然・伝統・地域文化の再生など、アートの範囲を広げることによって、住民と芸術の一体化した創造的なコミュニティを目指すことを目的として、この年結成。多くの作家や知識豊かな住民が集合した。アートの胞子を拡げるという意味の「藤野アートきのこ繁殖計画」と呼ばれたさまざまな活動を通してジャンルを超えたグループが生まれ、のちの藤野のイベントに影響を与える。藤野アートスフィアのガイドブックとアート情報ミニコミ誌として、「ファジノート」がここから生まれる。